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101124 

書き込みが1週間に1回のペース。
寒くなると身体が何となく冬眠状態になってきて、動きが鈍るような気がする。
そのわりに僕としては珍しくあちこち動いた1週間。
備忘録。

●16日(火):3年生のスタジオ(製図室)があまりにも散らかっているので、数日前から予告し、学生諸君に一斉清掃させる。床に紙や模型材料が落ちていても平気、それを踏んでも何ともないというのは異常である。きれいになると空気の透明度が上がったような感じがした、でしょ、みんな!

●17日(水):修論・修士設計の中間発表会。いろいろと指摘した。何しろ論理の筋が見えないものはダメ。あの程度の指摘でめげないでね。事実を言っているだけなんだから。
夕方からは藤森照信先生の特別講義。話が横にそれそうでいて、そのうち元に戻ってくる。それを繰り返しながら、最後にお茶室と21世紀がつながった。開始時刻がいつもより遅く、しかも予定よりお話が長くなったのでワインパーティは中止。買ってしまったパンと飲み物で、学外の学生諸君も交えて講師抜きのワインパーティ。

●18日(木):実習。

●19日(金):4年生の卒業制作についてゼミ。もうしばらくどこまで深く考えられるかが勝負だな。
某発表のための打ち合わせ。
最近、本当に不思議な縁でつながった方へ博士論文を送る。早くお会いしたい。

●20日(土):ゼミ生全員と助手のKさんとで豊田市美術館へ。石上純也展だ。
建築を介したすさまじい妄想には圧倒される。
ただ同じ妄想でも、たとえば篠原一男やアルドロッシに僕自身が学生の頃感じたのと同じ感情の震えを覚えるかというとそうはならない。単に歳をとったせい、かどうか。
ともかく見ておくべきものであることは間違いない。
だいたいの感じはこのサイトの写真でわかる。

「雲を積層する scale=1/1000」はどうやって作ったのか。
監視の女性の説明によれば、まず最上部にくる1層分をつくり、それを天井から吊り、左右からステーをとりながら下に向いて作っていったのだそうだ。そして最後にすべてのステーを切り自立させた。僕は、まず1スパン分を最上部まで作り、それを横に成長させていったと予想したが、はずれだった。

最後の展示室に置かれた作品は、ヴェネツィアビエンナーレの倒壊した作品の系統だが、「梁」に相当するものはなく、「柱」が長方形平面の4辺に沿って立っているだけで、「フレーム」にはなっていない。
とんでもなく細く白い部材を、さらに細く透明な糸で引いているので、何があるのかほとんどわからない状態だ。
ただ、「柱」だけを並べるのなら、しかもそれに「雨」という言葉を与えるのなら、長方形平面の内部にも「柱」を立てるべきではなかったか(しかもひょっとしたらランダムに)、とは院生M君と一致した意見。しかしそれをやろうとすると、さらに途方もない人手と根気が必要だっただろう。

豊田市美術館といえば、外構の床に全く水勾配がなく水平であることが見所のひとつだ。
それを実現するために、まずは水勾配のある床を作り、その上に石を貼ったパネルが置き式で敷き詰められている。パネルどうしの目地は埋めず、そのすき間から水が落ち、排水されるのである。
ここにも一種の建築的妄想がある。
何年かぶりに訪れたが、その石のパネルはあちこちに割れや不陸があり、無理なディテールだったのではないかという感じがした。
エントランスロビーのメリハリがなく、ミュージアムショップも小さすぎる。
僕は丸亀の方が好きだなあ。
建築関係者多し。阪大チームと出会う。
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そのあとのお決まりのコースのようだが、妹島さんの「逢妻交流館」へ。
すっかり暗くなり、夜景を見たが、とてもよかった。
関連する感想をオープンスタジオのエスキス篇に書きました
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●22日(月):神戸大学の梅宮弘光さんが企画された〈戦災復興期における都市環境形成に関する研究会〉へ。
初田香成さん(東京大学大学院工学系研究科特任助教)の「戦後日本における都市再開発の形成と展開」、村上しほりさん(神戸大学大学院人間発達環境学研究科 博士前期課程)の「『神戸新聞』にみるヤミ市の変遷 1945-1947」というレクチャーを聞き、勉強する。4年生のY君も参加。
その後、参加者で三宮へ下り、戦後の国際マーケットがあった場所を見、高架下商店街を三宮から神戸駅まで歩いた。小人数の会で、たいへん勉強になった。
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-25 02:28 | ●花田の日記

101116 いろんなことのあった1週間

僕にしてはいろんなことのあった1週間。
各種会議、M2の院生M君との修士制作を巡るいろんな会話、デザイン実習、卒業制作ゼミ、パソコンモバイル化、某高校の先生との打ち合わせ、某企業の方との某プロジェクトの打ち合わせ、松村正恒本の校正返却、風邪による家族のダウン、子どもの一時帰省、等々。週末は歳とった親の元へと神戸を離れたので、なおさら遠い昔のことのように思える。

な−んて書くと個人的なことも多く大げさすぎるが、お知らせしたいことはさらに多く、以下の通り。

オープンスタジオのエスキスコーナーに、入選した10作品の画像、青木君のコメント、作者からの最初の返事を掲載しました。12月11日の最終講評会に向けて、ここを議論の場としたい。コメントの書き込みはどなたでも自由です。

オープンスタジオの、入選10作品以外の作品を公開しました。もちろん作者の名前は伏せてあります。いろいろな作品があるのでお楽しみください。また、青木君の選択眼について考える手がかりにもなりますね。

●青木君から、オープンスタジオの「賞品」にする本のリストが到着。さっそくアマゾンで手配。今年もユニークな本が選ばれています。お楽しみに。

●またまた友人のH大学S先生からの情報ですが、11月14日の日本経済新聞の文化欄に、鈴木成文先生の弟さんでフランス文学者の鈴木道彦氏が、「残された文化財」というタイトルで、鈴木成文先生が住んでおられた鈴木家の住宅についての文章を書かれている。
この家は、昭和の暮しを伝える文化財として保存し公開しようと、生前の成文先生が豊島区に寄贈すべく奔走され、それを受け継いだ道彦さんが最終的にすべてをまとめられた。
いうまでもなく道彦氏は、プルーストの『失われた時を求めて』の個人全訳を成し遂げられた偉大な文学者である。その一方で、在日の人権運動にもふかく関わった人物でもある。その経緯は『越境の時 1960年代と在日』(集英社新書)に詳しい。
日経の文章は、まさにそういう社会派的な眼で鈴木家の住宅を見つめたもので、成文先生からはうかがうことのなかった視点であり、大変に興味深いです。それは「日本の地主がフランス文学と結びついて生まれたこの和洋の建物」という一文に象徴されています。ぜひご一読を。
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-16 23:37 | ●花田の日記

101108(月) 朝日小学生新聞に日土小学校が

11月4日(木)の朝日小学生新聞のトップを日土小学校の写真が飾った、という情報をその日の朝、小学生のお嬢さんのために同紙を取っている友人のH大学S先生からいただいた。
「近代建築 保存の動き」という見出しで、日土小学校はじめ、東京の復興小学校のひとつ高輪台小学校や、今も使われている銀座の有名な奥野ビルなどを事例に、建築を保存活用することの重要性を訴えている。
DOCOMOMOという言葉まで書いてあるぞ。
すごい!
小学生新聞ななんて、もう教科書に載ったようなもんだ(笑)。
同紙のサイトにもアップされています
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-08 23:01 | ●花田の日記

101107(日)


集中してやってきた松村正恒本の初校の校正がほぼ終了。
全体の3分の2まではすでに返してあり、このところは松村家に残る手紙の分析をおこなった第3章をやっていた。
あずかっている蔵田周忠、土浦亀城、内田祥哉、川添登といった人々からの手紙を読み解いた章だが、再度すべて元の手紙と照合、あれこれと手を入れた。
結局1ヶ月以上かかってしまった。
けっこう写し間違い書き間違いがあり嫌になった。
事実誤認も一か所発見。八幡浜総合病院本館の掲載誌を見落としていた。
新事実もひとつ発見。松村の設計した神山小学校を掲載したアメリカの某組織の本というのが見つからなかったのだが、彼が対談で言っている本のタイトルがどうも間違いではないかと気づき、あれこれネット検索しているうちに正しいタイトルと思われる本を発見。国内の4つの大学が所蔵していることがわかりさっそく現物貸借を手配した。
何しろすべて修正し、この本をもって定本としたい。
3校までは確認したいけど、とにかく通読するのが大変だ。
まだまだこれから。

●●
青木君とのオープンスタジオの入選作を発表しました
作品をまとめてみるならここ
例によって、青木君に全作品を送る前に僕も選んでみたのですが、打率は半分くらいかな。
相変わらず、器用な技にごまかされず、隠れた可能性を見い出す彼の眼はすごい。
入賞した人はまずコメントの書き込みからお願いします。
青木君(や私)から返事をしてもらいます。
また、それ以外の方の書き込みも自由。
学生諸君同士の議論もぜひ。
さらなるブラッシュアップを期待しています。

●●●
昨日6日(土)は、芸工大でおこなわれる遠藤剛生展オープニング
遠藤さんには我々の学科の教授になっていただき今年度で丸4年たった。
予めわかっていたことではあるが、残念ながらそれでちょうど定年となる。
その記念にという意味も込めた展覧会だ。
会場の様子はここ
模型、素面、写真パネル、掲載誌、それにヨーロッパを中心にした旅先で描かれた多くのスケッチ、水彩、油絵も展示され、迫力満点の展示である。
模型は最近の学生や若手建築家が作るものと比べると時代の変化をまざまざと感じる力強さ。
絵はプロ級の腕。
バナキュラーな街や風景を絵にすることで手と目で記憶し建築へ反映させるというスタイルは、もはや見かけなくなってしまったが、それでいいのかと考えさせられた次第。
必見である。

会期:11月8日(月)〜11月20日(土)
*開館10:00〜18:00 11月14日(日)休館
会場:ギャラリーセレンディップ
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-08 12:18 | ●花田の日記

101103 


文化の日。
推薦入試前期の仕事で大学へ。


オープンスタジオの選考結果、青木君から到着。
現在、コメントや画像を整理中です。
間もなくオープンスタジオのサイトに発表します。
お楽しみに。

発表しました。
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-04 10:54 | ●花田の日記

101102 


オープンスタジオの応募作品が届き、すべて青木君に送りました。
結果等、なるべく早くオープンスタジオのサイトに掲載します。お楽しみに。


松村正恒本の校正、できたところからまでの第二弾を編集者に返し、だいぶ終わりが見えてきた。
今週中には何とかなりそうだ。10月いっぱいという目標だったからまずまずのペース。
最後、いろいろな人から松村に宛てた手紙を分析した章をいじっている。
蔵田周忠からの手紙など、改めて読んでいると面白い。
論文を書いていたときより落ち着いて読めるし。
松村が勤めていた当時の八幡浜市役所の建物、とくに彼の部署がはいっていた臨時の建物の写真の提供情報がはいってきた。本にはぜひ載せたいのでお願いメールを書いた。
本そのもののデザイン等についての打ち合わせも進む。提案がいくつか通り、嬉しい。


校正の合間の拾い読みが読書の時間。
蓮實重彦『随想』(新潮社)を買ってきた。久しぶりの蓮實節。是非はともかく、これで文章能力を鍛えられたという人も多いのではないか。村上春樹を巡る内田樹からの批判への反論が書いてあった。これへの内田側からの再反論ってあったっけ。
アマゾンやジュンク堂取り寄せ分も届くが手つかずが多い。


卒論の査読が始まっている。自分のゼミの分は終了。
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-03 01:13 | ●花田の日記

101102 


オープンスタジオの応募作品が届き、すべて青木君に送りました。
結果等、なるべく早くオープンスタジオのサイトに掲載します。お楽しみに。


松村正恒本の校正、できたところからまでの第二弾を編集者に返し、だいぶ終わりが見えてきた。
今週中には何とかなりそうだ。10月いっぱいという目標だったからまずまずのペース。
最後、いろいろな人から松村に宛てた手紙を分析した章をいじっている。
蔵田周忠からの手紙など、改めて読んでいると面白い。
論文を書いていたときより落ち着いて読めるし。
松村が勤めていた当時の八幡浜市役所の建物、とくに彼の部署がはいっていた臨時の建物の写真の提供情報がはいってきた。本にはぜひ載せたいのでお願いメールを書いた。
本そのもののデザイン等についての打ち合わせも進む。提案がいくつか通り、嬉しい。


校正の合間の拾い読みが読書の時間。
蓮實重彦『随想』(新潮社)を買ってきた。久しぶりの蓮實節。是非はともかく、これで文章能力を鍛えられたという人も多いのではないか。村上春樹を巡る内田樹からの批判への反論が書いてあった。これへの内田側からの再反論ってあったっけ。
アマゾンやジュンク堂取り寄せ分も届くが手つかずが多い。


卒論の査読が始まっている。自分のゼミの分は終了。
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by yoshiaki-hanada | 2010-11-03 00:57 | ●花田の日記