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100629 

某高校へ。建築という分野の仕事について話して来た。
何かの種まきになればよいのだが。

明日の京大での門内×藤村対談、学科の臨時会議がはいり行くの難しそう。
学生諸君はぜひ行って、誰か様子を教えて下さい。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-30 10:00 | ●花田の日記

100627 梅雨と昭和の思い出

梅雨。
毎日の足に使っている車の幌から雨漏りがする。
こんな日に乗れないなんて、こんな日に発車できないなんて。

●来週、某高校での職業ガイダンスに参加する。受験業者が間にはいり、いろいろな大学や専門学校が呼ばれて、高校生に各分野の仕事の内容やどうすればその仕事に就けるのかといったことを話すという企画。昔なら考えられなかったことだが、最近は大学の教員をしているとこういう機会が多い。今回は職業紹介だが、分野紹介、大学紹介、いろいろある。高校側も何かしなくちゃ、大学側も何かしなくちゃ、で「交換」とビジネスが成立するというわけだ。
でも僕はこういうのけっこう好きだ。「建築」という職業について話すのが与えられた仕事。30分の話を2回。それぞれ10人前後らしい。高校生は自分の興味ある分野の話が聞ける教室を2つ選び、入れ替わる。今回は20校が呼ばれている。つまり20の教室で20種類の職業が紹介される。僕自身も聞いてみたいほど。
週末はそこで配るプリントを作った。分野紹介はもちろんだが、高校時代にやっておいてほしいことも書く。画像も貼る。キヨシローも登場(笑)。要は「勉強」しろということに尽きるのだが、高校の先生ではなく、外からやって来た人間が言うところに多少は意味があるだろう、と信じている。

原武史・重松清『団地の時代』(新調選書)を読む。
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『滝山コミューン1974』(講談社)での細部へのこだわりに感じたやや不気味な印象はなく、むしろその背景の解説といった趣。団地に潜む「政治」と鉄道路線との関係へのこだわりは、いうまでもなく政治学者であり鉄ちゃんである原の面目躍如たるところ。建築屋が忘れがちの部分だろう。勉強になった。
『思想地図』VOL.5での対談「東京の政治学/社会学—格差・都市・団地コミューン」(橋本健二×原武史×北田暁大)も面白い。

ところで『団地世代』の中で、重松が田舎から東京に出てきた人間として、都会の団地育ちの原へする質問は、かつて僕が大学生として初めて東京に出たときに、そしてそれ以来いまだにもっている劣等感とも違和感ともつかない感覚を代弁しているようで面白かった。
僕は1975年、つまり昭和50年の春に東京に出るまでは、愛媛の田舎町と高知市で過ごした。
電車といえば高知市内のちんちん電車しか知らなかったし、それに乗ることもほとんどなく、自転車で狭い町を走り回る毎日。外食経験もほとんどなく、本や雑誌でなんとなく「都会」や「文化」のイメージに近づいていたつもりだったかもしれないが、何も知らなかったことは間違いない。
まじめに受験勉強をし、Z会の通信添削で外の世界の同世代の存在を意識していただけだった。僕の子供たちの社会経験の方が、当時の僕の何十倍も大きいだろう。
正直言って、大学にはいり、東京の高校出身者たちががなんとまぶしく見えたことか。

まして愛媛時代は田舎町だったから、昭和そのものである。そこには小学校3年の秋までいた。ちょうど東京オリンピックの年、つまり1964年、昭和39年だ。
秋に高知市への引っ越しが決まっていたが、最後に運動会はさせてやろうという親の配慮で、それをすませて移動した。運動会では、三波春夫の東京五輪音頭に会わせて踊り、運動場に五輪のマークを皆で描いた。



その頃のことを思い出すと、なぜか「事件記者」というNHKのドラマのテーマ音楽が甦る。怖かったのだ。あの暗さは、昭和30年代のひとつの側面の象徴ではとすら思う。母親の里が兵庫県で、そこに小さい頃いちど遊びに行ったが、生まれて初めての鉄道による長旅は、なぜか夜のトンネルの記憶だけだ。何か関係あるんじゃないかと思うくらい。作曲は小倉朗



団地なるものも無経験。というか、それをまじまじと見たり住戸にはいったりしたのは、研究者になってからではなかったかな。

『団地の時代』を読みながらいろいろネット検索もおこなった。忘れないようにメモ。
●孤独死ゼロ作戦をおこない、建て替えを拒否した常盤平団地自治会のサイト
●大東文化大学が高島平団地に学生を入居させているプロジェクト「みらいネット高島平」
●慶應大学が三田の町につくった三田の「家」

そういえばこれもよく見てた。音楽の暗さは似てるなあ。作曲は渡辺宙明。有名な人なんだ。



東京での大学生活だって、今から思えば原始時代のようではある。
そのうち書いておいた方がいいかもね。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-27 13:08 | ●花田の日記

100622 科研と本のこと

科研(出版助成)の正式な採択通知が届いた。
春に内定通知はあったが、やはり最終決定が来ると安心だ。
これによって、松村正恒に関する僕の博士論文を、そっくりそのまま本にできることになった。
科研の出版助成に応募するのは初めてだったが、運良く採択された。
物語風に短く書き直すなら出してもいいという話はあったが、松村正恒に関する最初のまとまった研究であり、できれば情報を減らしたくなかったので嬉しくてたまらない。
出版助成には、応募時点で完全原稿があり出版社や版型や頁数など主要なことは決まっていることという条件がある。中身も基本的にはいじれない。
編集者とはすでに打ち合わせを始めている。
今日は、装幀家も決まった。
編集者と誰にしようかと候補者を挙げていたがなかなか決まらず、「こんな本がいい」というのを挙げたところ見事に重なり、その装幀家に打診し、引き受けてもらえたのだ。
たいへんハッピーな一日だった。
来年の春に出ます。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-24 09:58 | ●花田の日記

100620 オープンキャンパス

19日(土)、20日(日)とオープンキャンパス。僕らの学科では、今年はいろいろと新しい広報展開をしている。けっこううまくいったのでは。
20日は渡辺篤史さんの公開講義。500席の吉武記念ホールに、かなりの数の一般の方がはいり、学生とあわせれば400数十名ほどの入場者数で、とても賑やかでよかった。
後半は学生5名と僕も壇上に上がり、渡辺さんとトーク。
いろいろ副産物も多く、有意義な一日だった。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-23 01:28 | ●花田の日記

100618 アムステルダム便り

この4月から客員教授になっていただいたアムステルダムで活躍する建築家・吉良森子さんによる学科のブログがスタートしました。題して、「吉良森子と都市を考える2010 アムステルダム便り」

吉良さんはたいへんなネット人間なので(ツイッターはここ)、インターネットを使えば、オランダとの距離を面白く埋めることができるのではないかと考えた。さらにこのページから、学生への課題へと展開する可能性も実験したい。

さっそく、オランダの都市の歴史や文脈を巡る興味深い3本の記事が書き込まれている。次はワールドカップネタをお願いします(笑)。

タイトルの「吉良森子と都市を考える」という部分、お気づきだと思いますが、青木さんとの「青木淳と建築を考える」と同じワーディングです。また渡辺篤史さんの20日の公開講義は「渡辺篤史と住まいを考える」と題しました。
客員教授の方々と、僕らはそんな3つの分野についていろいろと考えていきたいという意思表示です。なかなかいいでしょ。

僕らの学科サイト、日々進化しています。

明日と明後日はオープンキャンパス。高校生諸君、神戸芸工大を確かめにきてね。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-19 01:41 | ●花田の日記

100617 教育モードっていうと偉そうだけど

●6/15(火):20日におこなう渡辺篤史さんの公開講義の準備。渡辺さんの講義のあと、後半は学生5人と私も壇上にあがり、渡辺さんと対話をおこなう。そのための打ち合わせを吉武ホールで学生諸君と一緒におこなった。我々の学科のオリジナルサイトは進化の一途をたどっているので、その中の学生による投稿記事なども利用しながらおこなう予定。5人の諸君と吉武ホールであれやこれや話してみる。
この日はオープンキャンパスでもありますが、どなたでも入場していただける企画です。多くの方のご来場をお待ちしています。

●6/16日(水):各種会議の日。夕方からは、7月7日に学科でおこなう藤村龍至さんのレクチャーに向けた勉強会に参加。助手の金子さんが学生に水を向けて実現。残念ながら「読書会」のような形式に不慣れな学生が多いので、このくらいのサポートはあっていい。僕としてもまとめ読みができたので勉強になった。学生への解説や問いかけを繰り返しているうちに、少なくとも自分の中では整理が進む。それにしても、そういう言葉じゃないと言い表せない概念がなかなか見えてこない。ほとんどのことは既成の言葉に置き換えられるように思えてしまう。そうじゃないよという反論を若い学生諸君の中に見つけたかったのだが、今日のところは出会わなかった。

で、本日は、午前中ゼミ。自分自身の紹介の日。
これまで書いてきたものを、論文本体、掲載誌、本などを見せながら、ゼミ生に説明。これも自分の整理にはもってこい。そのあとも、あれやこれや学生さんの相手が続く。今学期はいつもより教育モード。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-18 01:35 | ●花田の日記

100614 門内輝行×藤村龍至シンポジウム

京都大学の門内輝行先生と藤村龍至さんによるシンポがあるとのお知らせがきた。
門内先生と藤村さんとの対談、Diploma×KYOTO '10 卒業設計展出展者のプレゼン、総合討論などが企画されているらしい。
設計方法論研究の第一人者と藤村さんとでどんな議論になるのか、興味津々。
僕も何とかして行きたい。

その1週間後の7月7日には、神戸芸工大で藤村さんのレクチャーがある。
芸工大の諸君、これは絶対に聞いておくべきシンポですよ。

詳しいことは、Diploma×KYOTO '10のブログへ。
フライヤーはここにある。

■日時  6月30日 18:00~21:00(開場17:30~)
■会場  京都大学百周年時計台記念館・国際交流ホール�
     (京都大学吉田キャンパス内)
     http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/clocktower/
■定員  100名
■入場料 一般1000円/学生500円(懇親会費は別途徴収)
■主催  「『設計』を考える」実行委員会 代表:冨田(京都大学修士一回)
■問い合せ Mail:hello.all.hallows@gmail.com
      Tel:090-5705-7213(代表連絡先)
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-14 11:01 | ●花田の日記

100610 卒論ゼミ

9時から12時藩頃まで、3研究室合同で、卒論についてのゼミをおこなった。
卒論のレベルアップのために、昨年からやっている。
気がつくことを全部言って、結構すっきり。
学生諸君、どうか素直にこちらの指摘を受け入れてね。

思いついて、花田研の卒論用ブログをつくってみた。
ゼミ生へのメールでおこなっている指導を公開してみようというわけだ。
これまでも、メールでのやり取りは、個人宛にしたり全員宛にしたりしているが、それをもう少し開いてみる実験。
コメントの書き込みは自由です。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-10 22:00 | ●花田の日記

100609 伊東豊雄レクチャー

本学のデザイン教育センターの主催で伊東豊雄さんのレクチャーがあった。
吉武ホールが満員。さすがである。他大学からもだいぶ来ていたようだ。
今治のプロジェクト、以前、NHKの「プロフェッショナル」でも紹介されたオスロの図書館コンペ、台湾のホールなどを中心にしたお話。学生諸君にとっては刺激的だったろう。
質問も面白かった。特に芸工大の3年生からの「伊東さんの建物の外観は装飾的に見えるが・・」という質問は、質問者がどこまで考えているかはわからないが、ひとつの要点を突いていると思う。
僕も、伊東さんのデザインは、若い頃からずっと「・・のような」という構図の中にあると感じている。もちろんそれが悪いとかそういう話ではない。備えている特質が生む意味の話だ。
僕らが学部生の頃、3年だったか4年だったか、五月祭(本郷の大学祭)で企画した伊東豊雄さんと富永譲さんの対談で、当時PMTビルなどで「表層の戯れ」として外観デザインを説明する伊東さんに対し、青木君が「建築自体が装飾になってしまわないのか」といった質問をしたことを思い出した。
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-09 23:00 | ●花田の日記

100608(火) 2年生の講評会

●2年生の設計課題の講評会。
この課題の数年間の経験をもとに担当者で4月に出版した『初めての建築設計 ステップバイステップ』(彰国社)を教科書にしておこなう最初の授業だ。
これまでは大量のプリントを配布してきたが、今回は基本的な説明はこの本に基づいておこない、補足資料のみ配布した。
もちろん、この本の中に載せた先輩の作品の実物は見せるし、学科内にもお手本はたくさん展示してある。
授業時間は、火曜日の午後3コマと木曜日の午後2コマ。本に示した6つのステップを約2ヶ月で消化する。ほぼ毎週、小講評会をおこない、ドリルをやるように前進していく。
担当教員は3名。エスキスは3グループに分けひとりずつおこなう。教員の負担もかなりのものだ。
途中の出来と最終の出来との間の相関関係はいまだにわからない。
今年は、正直言うと途中やや心配をしていたのだが、今日の講評会で見せてもらった作品群には、そういった不安を消してくれるものが多く、嬉しかったし安心した。
講評会終了後のワインパーティに来た3年生に聞くと、「教科書効果じゃないですか」との答え。もちろん彼らはこの教科書なしの世代である。たしかに1冊の本としてまとまっていることの意味は大きいのかもしれない。また、教える側の頭の整理になったことも影響しただろう。作ってよかった。
課題の感想を学生に聞くと、たいへんだったという反応は当然としても、エスキスを受ける中で「あ、なるほど」と思えた瞬間があったことがよかったとか、エスキスで何度もまだダメと言われ続けたが、最後に「あ、これならいい」と言われたことで何をすればいいのかがわかったとか、非常に嬉しい言葉を聞くことができた。
木曜日からは早速次の課題と担当者にバトンタッチ。2年生の諸君、引き続き頑張ってね。

『東京の都市計画家 高山英華』(東秀紀、鹿島出版会)。この著者はならではの伝記文学としての文体なので、高山英華の初めての評伝としては資料性、実証性が気にはなるが、何しろすらすらと読んでいける。学生諸君はぜひ読むべき。まずはもう少し研究書寄りの文体や記法もあったのではと思うが、当然そういったことも検討した結果だろう。貴重な書である。
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7月7日(水)18時から、本学科で藤村龍至さんの講演会をおこないます。どなたでも参加いただけますので、ぜひどうぞ。
   神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科 トークセッション 2010
   環境デザインのトップランナー 第1回(全3回)
   藤村龍至「ARCHITECT 2.0--グーグル的建築家像をめざして」
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-09 02:11 | ●花田の日記