<   2009年 08月 ( 6 )   > この月の画像一覧

日土小学校の全景

生まれ変わった日土小学校の、喜木川側の素晴らしい写真が送られて来た。
新校舎の実施設計を担当した松山の武智和臣さんの撮影。
これで全体をわかっていただけると思います。

8/1の見学会のとき、僕もこういう写真を撮ろうと思っていながら、完成したことに興奮してぼーっとしていたんだと思うのですが、川側に撮影に行くこと自体を完全に忘れ、神戸に帰ってからそのことに気がついてしまいました。

一番左が新築した教室棟です。構造と外観の考え方は旧校舎と違えてますが、庇やバルコニーの水平性を継承し、旧校舎との対比と連続性を両立させたことがおわかりいただけるでしょう。旧校舎の川に迫り出したテラスやバルコニーは、県の河川課との1年におよぶ交渉の末、現状を維持しました。
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by yoshiaki-hanada | 2009-08-31 12:08 | ●花田の日記

090827 秋の気配の中であれこれと家で仕事

だいぶ涼しくなった神戸。
仙台での建築学会にはいかず、家で宿題をこなしている。

日土小学校関係の原稿がいろいろある。
掲載済みなのは、昨日(8/26)の愛媛新聞。「生まれ変わった日土小学」と題して書きました。
「日土小学校を考えるネットワーク」のホームページにさっそく載っています。
なおこのページでは日土小学校関係の記事がアップされていますのでごらん下さい。
最近では、鈴木博之先生が毎日新聞での連載で取り上げて下さっています。

『建築ジャーナル』では、来月号にインタビュー記事が載ります。
ドコモモジャパンの次の会報には、先日の見学会の報告を書きました。
『近代建築』では、来月号の学校建築の特集に「日土小学校の保存・改修プロジェクトが示すもの」という原稿を書きました。現在最後のゲラ校正中。
どうしても似た内容になるけど仕方ない。

見学会の取材レポートは、次の『コンフォルト』に乾久美子さんによるもの、『住宅建築』には松隈洋さんによるものが載る予定です。お楽しみに。

3年生の後期の設計課題のひとつで、既存のビルのリノベーションをやる予定。
昨日もその候補者の建物を訪問。課題内容はまだ言っちゃいけなんだろうなあ。市役所の近くの有名なモダニズム建築です。内部をしっかりと見せていただき、あらためて素晴らしい建物だと感激した。もうひとつは大正最後の建築。2つから学生に選んでもらいます。

夏休みの課題図書が一向に消化できてない。
にもかかわらず面白そうなので買ってきた2冊。両方とも中高生向きの本なので恥じ入るばかり。
それこそ中学や高校の宿題にぴったり。
『空気の発見』(三宅泰雄、角川ソフィア文庫):化学の面白さを科学史から教える名著。知らなかった。
『それでも、日本人は「戦争」を選んだ』(加藤陽子、朝日出版社、2009年):7月に出たばかりの本だがもう二刷。有名な近現代史研究者である著者が、栄光学園の中高生におこなった授業のまとめだ。
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by yoshiaki-hanada | 2009-08-27 18:59 | ●花田の日記

090823 北京からの便り

北京の設計事務所・UAAに行った3人からの便りがさっそく届き始めました。

● M1の牧野君は新規開設したブログ
● 4年の吉村くんはこれまでの彼のブログ
● 3年の山神くんは学科サイトの学生特派員だよりのコーナー
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by yoshiaki-hanada | 2009-08-23 23:56 | ●花田の日記

090821 夏休み

新型インフルエンザによる休校分を解消するため授業期間が1週間長引いた今年は、8月9日から夏休み。お盆が過ぎ、ほんの少し秋の気配もしてきた神戸の山の上の住宅地である。

夏休みにはいってからは、試験の採点をし、成績をつけ、お盆にはちょっとだけ田舎に帰り、日土小学校関係の愛媛新聞とドコモモジャパン会報の原稿を書き、今はさらに某建築雑誌用に日土小学校関係の原稿を書きつつあるのと、別の雑誌での同校関係のインタビューの校正中。夏休みの宿題は、このあともう少し続く。あ、それと後期の3年生の設計課題の対象敷地というか物件探しもおこなった。昨年までとは少し課題内容を変える予定。3年生はお楽しみに。

日土小学校関係の取材的な問い合わせも少しあり、徐々に情報が広まっている感じがする。
グーグルのブログ検索で「日土小学校、見学会」と入れてみると、当日の感想を書いていただいたブログがいろいろ見つかるが、いずれも好意的なものばかりでとても嬉しい。
たとえば、はるばる東京から駆けつけて下さったドコモモジャパンの兼松紘一郎さんのブログ。「四国旅行(1)(2)(3)」を。

昨日・20日は、ゼミのM1・M君と4年・Y君、それに3年のY君が北京に旅立った。中国からの留学生・Kさんの紹介で、北京の設計事務所・UAAで1ヶ月ほどアルバイトをすることになったのだ。いろんなことを吸収し体験して来てほしい。できれば現地からの報告をブログにして書いてねと頼んである。

青木君とのオープンスタジオは、今年も対話篇をやろうと思い、とりあえずだい1信を書いてはみましたが、さて。ドローイングがテーマなので、いろんな事例の画像を貼って話していくと面白いだろうが、著作権問題が気になってしまう。とりあえず、いろんなところへのリンクで逃げてはどうかという助手・Mさんからのアドバイス。「リンク色」がはいると、文字ばっかりという印象も薄らぐので、とりあえずその方法でやってみましょう。
まずは多くの皆さんからの応募登録をお待ちしています。


ところで、10何年か前にテレビで見たコントで、もう一度見たいなあと思い続けていた今田耕司と板尾創路の傑作をYouTubeでやっと見つけた。コメントを見ると「これがずっと見たかったんです」という人がいる。僕だけじゃなかった。嬉しい!


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by yoshiaki-hanada | 2009-08-21 22:22 | ●花田の日記

今年も青木淳さんと建築について語り合おう!

昨年度に引き続き、今年も開講です!応募登録受付開始!

「オープンスタジオ2009
        青木淳と建築を考える」

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by yoshiaki-hanada | 2009-08-08 22:23 | ●花田の日記

090806 日土小学校の保存改修工事完成記念見学会

8月1日に、日土小学校の保存改修工事完成記念見学会を無事に終え、神戸に帰って来た。
800人を超える数の見学者で、そこら中、人、人、人。
大盛会でした。
なにか夢を見ているような一日で、見学会、講演会、パーティーと、興奮とも感激とも少し違う、宙に浮いたような不思議な気分が続きました。

卒業生、かつての先生、地元の方々が多く来てくださり、「ああこのプロジェクトに関われて幸せだった」とあらためて思いました。
また東・中・新西校舎、すべての建物の素晴らしい仕上がりに感激しました。誰もが初体験の難工事でしたので、よくぞここまできちんと仕上げていただいたという感謝の気持ちでいっぱいでした。

パーティーではいろんなことが思い出され、スピーチのときにちょっと声が震えてしまいました。

15年前の夕方に日土小学校に飛び込んで以来、いろいろな方々に出会い、いろいろな出来事が起こり、物語は自分の小さい頃や父親の故郷にまでつながりました。
そして、15年前には思いもしなかった姿に日土小学校が甦り、まさに長い長い夢から醒めたようなぼんやりとした気分でいます。そして幸せなことに、それは正夢だったというわけです。

保存・改修という行為は、現代的な建築を設計することと同じように議論できるし、すべきだということを実感した。

いろいろと考えたことを書き加えていこうと思っていますが、取り合えず、当日の写真を掲載します。


全景。カッコいい。
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朝9時。少しずつ見学者が集まり始めています。左は工事期間中使った仮設校舎。
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東校舎(奥)と中校舎(手前)。一番手前の下屋は増築した部分。
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中校舎と新西校舎をつなぐ廊下。
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新西校舎。ブリッジは既存の体育館につながっている。
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中校舎の増築したラウンジ。見学者がいっぱい。
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運動場もあっという間に車でいっぱい。
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中校舎の職員室回りの改造で生まれたラウンジ。柱列から左側は壁をはずし、職員室から運動場への見通しをよくした。
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中校舎の職員室回り。廊下側の壁の中段の壁をはずし、カウンターにした。
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中校舎2階の音楽室を改造して作った教室。
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東校舎の昇降口まわり。生徒の入口としては使わないので、土間の一部を置台で塞いでいる。
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東校舎の昇降口まわり。中庭や教室との関係がよくわかる。
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東校舎の普通教室は特別教室になった。これは家庭科室。内部の意匠は元の姿に戻してある。
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2連にした丸鋼ブレース。ブレースの箇所数が増えると意匠が崩れるのでこうした。幸いなことに、1階は合わせ柱だったのだ。大成功。
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東校舎の理科室。古い家具も使っている。
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東校舎の2階への階段。廊下と教室の床材は新しくしたが、階段は元の材料のまま。白線がはいっているのでわかりますね。
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東校舎2階の廊下。
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東校舎2階の廊下と前室。この階段も元のままの板。
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東校舎2階の音楽室になったもとの教室。準備室との間の壁に出入り口を設けた。
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東校舎2階の図書室。正面中央の柱(とそれにつながる梁)だけペンキの層が他の部分より1層少なく、しかも竣工写真を拡大すると木目が確認でき、生地のままだったと判断してその通りに戻した。天井は銀紙、障子もあり、梁はなぐり仕上げ。不思議な意匠だ。
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図書室の書架は、完全に無くなっていたので再現した。丸鋼で組まれた実に繊細なもの。壁面上部には、竹を輪切りにして黄色く塗り星座が描かれている。これもその痕跡を頼りに再現。間接照明があり、本がはいればビルのようで、まるで都会の夜空のように見えたのではないか、とは最近会った編集者の指摘。
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書架の棚板は、上面は生地のままだったことが判明。これも忠実に再現した。天井、障子、生地のままの柱などとあわせて考えれば、松村は和風の意匠を意識したのかもしれない。
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図書室奥のテラス。子どもたちはここしばらく立ち入り禁止だったが、やっとこの気持ちよさを楽しんでもらえる。
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東校舎2階の廊下突き当たりにある元の「補導室」。右手の壁は絣(かすり)と金紙の市松模様。オリジナルの一部をアクリル板で塞いで保存し、他は新調した。窓には鎧戸。腰は濃い茶色の板壁。松村は、先生からお説教をくらう部屋を最もゴージャスにしたというわけだ。
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新西校舎の階段。基本計画をしているときに、運動場側にあった階段を旧校舎と同じように川に向かって突き出す方向に変えることを提案した。正解だっと思う。
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新西校舎の教室。オープン形式で各階2教室ずつ、全部で4教室ある。板壁が平面中央部に風車のように配され、水平力に抗している。これも基本計画時に、松村の設計した部分が柱と梁によるフレームのイメージだから、それとやや対照的に「壁」を入れてはどうかと話したのだが、正解だったといえるように思う。外周部は木製建具でペアガラス入り。立面は松村が設計した部分とは対照的に大きな割付になっている。一方で日除けのルーバーやバルコニーで水平線を強調し、既存部との連続性と対比とを併存させた。
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川側のテラス。手摺は付けざるを得なかったが、境界線を越えている問題は県の河川課との1年越しの交渉でクリア。
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川沿いは避難ルートでもあり、木製デッキを設置した。上履きのまま歩け、川との親和性はこれまで以上に高まった。土のままでいいのではと思ったこともあったが、できてしまうと実に快適。
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新西校舎と中校舎の間のデッキテラス。一本木が植えてあり、いずれ気持ちのいい憩いの場になるだろう。
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午後のシンポジウムも約200人の参加者があり盛会。
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鈴木博之先生から八幡浜市長・大城一郎氏へドコモモの記念プレートが贈られた。いずれ校舎のどこかに設置される。
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by yoshiaki-hanada | 2009-08-06 14:29 | ●花田の日記