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090327 奈良 仁木邸

21日(土)と22日(日)は奈良へ行ってきた。
長谷寺、室生寺他のお寺や神社巡り。室生寺はやっぱりいいなあ。
奈良県庁(1965)も好きだなあ。設計は片山光生。京大での建築家で当時は近畿地建だ。道路沿いのピロティ、その奥に本庁舎、木造のような梁の扱いなど、丹下健三の香川県庁舎と同様の構成ながら、伽藍のような配置計画や優雅な細部のモチーフで、見事に「古代」「古都」「奈良」といったイメージを形象化している。
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坂倉展用の仁木邸の模型は、春休みによる人手不足、実施設計図と竣工写真の食い違いなどがあり、なかなか思うようには進まない。図面や写真ではわからないことが多く、坂倉事務所で設計を担当した浅野雅彦さんに何度も電話を入れて当時の記憶を甦らせてもらいながらの作業である。しかしそのお陰で、雑誌や本に掲載された図面だけでは見過ごしてしまういくつかの発見があり、たいへんに面白い。
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by yoshiaki-hanada | 2009-03-28 00:04 | ●花田の日記

090322 花田研OB会のお知らせ

このたび、花田研OBで関西にいる人を中心に集まろうということになりました。
2月16日に東京で同様の会をやり、たいへん楽しかったので関西でもやってはどうかと卒業生T君に提案したところ、話が動き始めました。学年をこえたつながりができることには大いに意味があると思います。
ただ、卒業生の方々の連絡先は必ずしも把握できておらず、とりあえず世話役のK嬢と私で可能な範囲に連絡することにし、私からは、何人かの卒業生へお知らせと転送依頼をしました。

日程等は以下の通りです。
 ■日時:4月19日(日)午後
 ■会場:三ノ宮周辺予定

まだ連絡が回って来ておらず参加しようと思う方は、至急私までメールを下さい。
y-hanada@kobe-du.ac.jp
締切を、一応、3月26日(木)とします。

あ、もちろん私も参加です(笑)。
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by yoshiaki-hanada | 2009-03-24 00:06 | ●花田の日記

090320 卒業式

卒業式。
全学での式のあと、学科主任なので学科での学位記授与の場で祝辞。
昨夜いろいろと考えた末、抽象的なことではなく、いささか恥ずかしいが自分の経験を話そうと決心。日土小学校との出会いから博士論文への経緯、および青木淳君との学生時代の出会いからオープンスタジオまでの経緯を例に引きながら、「<予測可能な未来ほど退屈なものはない><点と点は必ずつながる>ことを信じて進んでいってほしい。それぞれの時点ではそのときどきの自分にとって最も切実な点を打て。たとえそれらは偶然の産物であっても、何ごとかをなし終えたあとには、結果的な必然性としてそれらはつながっているはず」という話をした。最近、ことあるごとに実感していることがらです。

夜は謝恩会。
みんな元気でね。活躍を祈っています。

学科主任も3年の任期で今月で終わり。
4月からは少し時間ができるので、博論の次の目標を立てなくてはと思っている。
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by yoshiaki-hanada | 2009-03-23 15:07 | ●花田の日記

090317 学期末、年度末、卒業設計日本一決定戦

学期末、年度末で思いがけずいろんなことがあり、しばらくの空白。

●12日(木):東京へ日帰り。日土小学校の改修工事に関する打ち合わせ。一歩前進。
新幹線の中で読んだのは、吉村昭『私の文学漂流』(ちくま文庫)。小説家になることへの不安と野心が、簡潔で謙遜に満ちた文体で描かれており、心洗われる思い。戦後間もなくの貧しい文化人の暮らしぶりもよくわかって興味深かった。

●16日(月):博士論文の増し刷りを依頼している印刷屋さんと大学で打ち合わせ。東大へ提出したものは自宅のプリンターで印刷したが、それよりも美しい仕上がりになりそうだ。日本一決定戦に主要メンバーが行ってしまい、中断していた坂倉準三展用の模型づくりも再スタート。

卒業設計日本一決定戦は、僕の研究室の牧野正幸君がファイナリスト10人に残り、残念ながら賞は逃がしたが、大健闘であった。それ以外にも、2人の学生さんが予選通過の100人にはいっていたようで、神戸芸工大としてはこれまでで一番の好成績であり、まずはめでたい。

仙台から帰って来た4年生や3年生の話によれば、今年の上位5作品には、昨年までとはやや傾向を異にするものが選ばれたようだ。ここしばらくは、空間性や物語性が強いものが目立っていたとすれば、今年は、社会性や理論性が重視されたとでもいえばよいか。決定戦の少し前に、東工大の学生さんの幻想的な図書館の卒計の画像がブログに掲載され、芸工大の学生も、そして僕も、「おお!」と思っていたのだが、それはファイナルの10作品に残っておらず、今年の審査の傾向を象徴する結果かもと思った次第。もちろんまだ詳しい情報はないので、あくまでも仙台帰りの学生諸君の話や見せてくれた画像からの想像ですが・・。

そんな雑談を大学で学生としていたら、横で聞いていた職員の方から、「<日本一>というのはこの企画の専売特許なんですか」という質問が出た。なるほど、他の地域で開かれているいろんな卒業設計のコンテストが「日本一」を決めたっていいわけだ。
それにしても、この企画は高校生の頃の全国模試に似ているとつくづく思う。しかも難関大学用の模試に、だ。僕の時代だと、旺文社や学研ではなく駿台による全国模試、あるいは始まったばかりだったと思うが河合塾による「東大入試オープン」という東大のプレ入試的全国模試である。
おそらく地方のマイナーな高校の生徒ほど、自分の学校内や旺文社・学研レベルの模試での成績ではなく、そういう特化されたエリート模試とでもいうべきものの成績を気にし、自分の位置の確認をオールジャパンでやることにヒロイズムを感じていたはずである。その感覚に近いんじゃないかなあと想像すると、この企画が学生諸君に与える影響やこの企画に対する学生諸君のスタンスが理解できるような気がしてくる。
しかし、自分のポジションを外的な数字で確認することへの誘惑は、受験という、一過的で、それ自体が目的ではない世界でなら有効としても、携帯電話やメールやらで他者との関係に敏感になった現代の学生諸君にとっての卒業制作というそれ自体がまさに大目標の檜舞台に対しては、独特の扇情効果、あるいは功罪をもっているようにも思われる。
つまり、全国的な卒計の動向を気にせざるを得なくなり、それへの距離の取り方自体をデザインしつつ卒計を考えるという奇妙な行動、受験に喩えるなら、東大や京大に何十人も、ときには100人以上もがはいるような受験のエキスパート高校では、自分の進路をそれらの同級生との比較というハイレベルで閉じた枠の中で決定してしまうことがあると聞くが(数学の天才みたいなやつがいるので少々できるくらいでは数学を専攻したいなんて言い出せない、というような)、そのようないわばもったいない自己規制行動が生まれる危険性がある一方で、「地方のマイナーな高校の生徒」だった僕からすると、たったひとりで受験のエキスパート高校と対等に勝負するというような孤立無援のヒーローとしての「ポジション」の描き方も可能であり、それはそれで人を奮い立たせ成長させる力をもったものであって、卒計においてはそういった構図が受験以上に成立するだろうから、「携帯電話やメールやらで」狭く閉じた学生諸君の「他者との関係」を打ち破る良い機会だと考えられなくもない・・・。

僕(ら)が学生の頃には他大学の卒計の情報なんかほとんどなく(早稲田の卒計展示会に1回行ったことがあるのみ)、そもそも他大学のことなど意識しないまま自分の頭だけを信じて卒計をやっていたわけで、したがって卒計とはまさに自分そのものであったといえる。少なくとも、そう信じ込むことができていたし、信じ込んでしまっていた。僕としては、そういう感覚が、情報の劇的な増加によって今の学生諸君から失われていないことを祈るのみだ。
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by yoshiaki-hanada | 2009-03-18 01:23 | ●花田の日記

090308 卒業設計日本一決定戦

仙台で開かれる卒業設計日本一決定戦に神戸芸工大の4年生も数名が参加した。
今日8日・日曜日がその公開審査会。
どうなるだろうと思っていたら、午後2時頃、花田研の牧野正幸君から「10名のファイナリストに選ばれた」という嬉しい連絡がはいった。
さてその後どうなったかと合格発表を待つ気分でいたが、さきほど夜の10時前に連絡がはいり、残念ながら賞の受賞(日本一、二、三、特別賞2作品)には届かなかったとのこと。しかし東北大の本江さんのブログによれば応募総数は約580で、しかも今年はレベルが高いとあるから、そこから10作品に選ばれたということは上出来であろう。牧野君、おめでとう!
ちなみに、神戸芸工大の卒展を見に来た方、真っ白い模型で、同心円状に床の高さが下がっていたあれです。
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by yoshiaki-hanada | 2009-03-08 23:18 | ●花田の日記