<   2008年 12月 ( 6 )   > この月の画像一覧

081231 大晦日

大晦日である。
今年の冬休みは大きな宿題が一段落したあとなので、さすがに少しゆったり気分だ。
とか言ってるうちに、小宿題が溜まっているのだが・・。

27日は日建設計・大阪の同期の人が東京転勤になるということで久しぶりに会って歓送会。同じ時に日建にはいった友人たちのうちの何人かは、部長とか部門代表とかいうポストに就いているわけで、当然のこととはいえ、20数年の時間が過ぎ去ったことを痛感せざるを得ない。場所が大阪日建の近くのお店だったのでなおさらだ。入社試験に初めて大阪にやってきたときのことや(方向音痴の僕は、13時の集合時間直前まで、御堂筋の反対側で日建大阪本社のビルを探していた)、日建勤務時代のことをあれこれと思い出した。

28日から大掃除にはいる。
まず、ロフトや梁(フライングビーム!)の上面や書棚など、ホコリ溜りと戦闘開始。小学5年生息子のレゴとコレクションの大きなダンボール箱置場と化した2階の吹抜け回りのフリースペースも徹底攻撃。息子からの応戦にひるみ、制圧にはいたらず。
夜は年賀状。昨年はパソコンを変えたことにより住所録のデータがうまく移せず年賀状を失礼したが、今年は大丈夫。小学生の息子の描いた奇妙なイラストに挨拶を付けて印刷した。
29、30日、そして本日も大掃除。
29日は、わが家の居間の吹抜け上部のガラス窓を外側から初めて掃除した。先端にスポンジとゴムのへらがついた2mほど伸びる道具を買ってきて、テラスに脚立を立てていざ開始。調子良くやっていたのだが、最後に大失敗。左足がすべり、あっと思ったら頭から前に落ちていた。しかし1階部分のガラスに頭の後ろがゴーンと当たり、それと脚立に挟まれる形でくの字形になった体が途中で止まったので大事故にはならずにすんだ。1階のガラスが割れていたらと思うとぞっとした。
いやー、情けないやら可笑しいやら。気をつけないといけないですねー。夜のニュースで消防署の人が、大掃除での転落事故が多く(とくに50代から60代)、この時期は救急車の出動も多くなる、くれぐれも注意してほしいと言っていた。いやはや、その通りです。最後にロードスターを磨く。
30日は、午前中に庭や駐車場まわりの掃除。
午後は、久しぶりに友人の建築家Y氏と会って長時間、あれこれと雑談。楽しかった。
そして今日・31日は、物置と化したクローゼットと押し入れを襲撃。引っ越したばかりの頃の風景に近づけることに成功した。
体力は尽き、手は荒れ、服はホコリにまみれるが、大掃除の快感は何物にも代え難い。「モノをその最初の姿に戻す喜び」、である。
流しの排水口を開け、歯ブラシでヌルヌルをこそぎ落とすときにも、また、何でも汚れを落とす白いスポンジで茶碗の茶渋を消し去るときにも感じる、あれである。
ロードスターを磨いていても同じ感覚に浸ることができる。
車好きには「洗車マニア」とでも呼ぶべき人たちがいて、彼らの行為は、工場から出荷されたときと同じ状態を維持しようとしている、あるいは中古車から出発したならその状態へ戻そうとしているとしか思えないほど徹底している。
僕はそこまではできないが、でもその気持ちはよくわかる。

時間が経つのが怖い、ということかもしれないですね。
もちろんどんなに磨いても、モノは確実に朽ちていく。
でも、その現実から眼を背けたいのかも。
人も同じ。
どんなに頑張っても、時間は確実に過ぎ、頭は薄くなり人の名前が出てこなくなる。あーあ。

今年もこれでおしまい。なかなかに濃密な一年だったと思います。
来年もよろしくお願いします。

4年生と修士2年の諸君、卒業制作、修士論文(制作)、やってますか。
悔いだけは残さないように。
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-31 22:05 | ●花田の日記

年の瀬

昨日、今日と大学で年内の残務整理。

公聴会以降、博士論文の細かな語句の訂正をし、本日、最終提出用のハードカバーの製本に出した。これで主な作業は終了。あとは年明けに受け取り、東大に提出し、そのうち学位記が発行されるという段取り(のはず、笑)だ。1年半と少し、老体に鞭打って走ってきたが、なんとか倒れずにゴールできた。

昨日、今日は、青木君のオープンスタジオの最終講評会に提出された10の模型を、学内で撮影した。といっても僕がではなく、写真を専攻している芸工大の院生氏が引受けてくれ、M2の山下君がアシスタントをした。便利な学校である。「いい練習になるでしょ」と勝手な理屈をつけ、こちらはせっせと肉まんやコーヒーの差し入れに励む。

architecturephoto.netが、オープンスタジオ最終講評会のレビューを書いて下さいました。たいへんに嬉しい内容です。こちらの意図をよく理解していただいており、感激。

大学は冬休みにはいったが、4年生は卒業制作で必死だ。スタジオやラボやゼミ室に散り、下級生も巻き込みながら熱い戦いがくり広げられている。こちらは夜回り先生よろしく、「迷ったら負けだ」とか「下級生の役割は先輩を突き上げること」とか言いながら冷やかして歩く。
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-27 01:12 | ●花田の日記

忙しい1週間

忙しい1週間だった。順次中身を書き足すとして、まずは列挙しておこう。

●12月13日(土):オープンスタジオ「青木淳と建築を考える」の最終講評会。10作品それぞれが興味深い変化や進化を見せていた。当日の様子は学科サイトに速報が載っていますが、いずれきちんとしたレポートを書きますね。10人のうちのひとりから、「ひとつのことをこんなに長いあいだ考えたことはなかった」という感想がでて、感激した。この企画をやってよかったとつくづく思った次第です。
d0131838_22565533.jpg

●12月14日(日)〜15日(月):14日に松山へ。改修工事が進む日土小学校についての打ち合わせ。15日は八幡浜へ移動。丸裸状態の日土小学校と対面。難しい工事が進んでいる。外壁や屋根の元の色について新しい発見。オリジナルはどうだったのかという判断の難しさを痛感した。
d0131838_22593721.jpg

●12月16日(火):博士論文の公聴会用のプレゼのまとめ。夜は学科の忘年会。

●12月17日(水):ゼミ、学科会議、教授会等、大学の仕事がいっぱい。

●12月18日(木):3年生の実習の最終講評会。終了後、東京へ移動。ホテルで真夜中にプレゼのだめ押し。

●12月19日(金):10時から東大で自分の博士論文の公聴会。50分くらい説明して、12時頃まで質疑応答。主査の鈴木博之先生と副査の先生方(藤森照信、難波和彦、西出和彦、松村秀一)合わせて5名。何とか無事に終了。質疑応答は、結構楽しかった。終了後、同級生の松村君と食事。一言一句飛ばさずに読んでくれており、感激した。

●12月20日(土):九州大学芸術工学部(旧・九州芸工大)へ。恒例の1年生向け模型制作課題の1回目の講評会だ。

●12月21日(日):やっと休日。さすがに何もやる気がしない。久しぶりにロードスターNA/VスペⅡをころがして本屋へ行き、一息つく。僕はいわゆる「楽しみ」(おいしいものを食べるとか仕事のあとのタバコの一服とか音楽聴くとかお酒飲むとか)というものがぜーんぜんない人間だなあといつも思っているが、「小さな2シーターのスポーツカー」がそれだったとあらためて認識している今日このごろである。
d0131838_22461521.jpg

河出書房の道の手帖の一冊『鶴見俊輔』が出ていたのでさっそく購入。鶴見俊輔という名前を知らない学生諸君、ぜったいに買いましょう。あ、それと、少し前に出た西原理恵子の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社、よりみちパン!セ)も必読。

●12月22日(月):入試関係の仕事で高校生向けの文章を少し書く。こういうのはきらいじゃないなあ。東大に提出するハードカバー版の博士論文用の語句の訂正を大至急しなくてはいけないが、読み返すのはけっこうたいへんだ。
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-22 17:52 | ●花田の日記

いよいよ、オープンスタジオ/最終講評会

13日(土)は、オープンスタジオ「青木淳と建築を考える」の最終講評会です。
13時から、本学の吉武記念ホールです。
入選した10人は、その後、「模型」からどんな「建築」を展開したのでしょう。
楽しみですね。
もちろん公開授業です。
ご関心のある方、ぜひお越し下さい。
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-12 23:56 | ●花田の日記

緊急/スライド会のお知らせ

明日・12月2日(火)10時40分から、花田研M2の山下君によるスライド会(行ってきたばかりのニューヨークについて)をやってもらいます。

学科棟3階会議室。ゼミ生以外の人の参加、大歓迎です。

山下君のブログに出ている写真を見れば、期待が膨らむというものです。
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-01 19:45 | ●花田の日記

081128 聴竹居

聴竹居に行ってきた。

ある勉強会から日土小学校と松村正恒について話してほしいという依頼があり、その会場が聴竹居になったのである。
僕のゼミ生3名、他のゼミの学生さん2名も参加。
紅葉の盛りであり、11時にJRの山崎駅に集合して、まずはすぐ隣りのアサヒビール大山崎山荘美術館へ。実業家・加賀正太郎によるチューダー様式をもとにした別荘と安藤忠雄の増築部分を見学。
お昼を食べて、14時に聴竹居に移動し、見学後にレクチャー。
真ん中の居間的な場所の壁に映像を映し、三畳間と板の間に車座になって聞いてもらった。
暗くなるまでこの空間を体験できたことはきわめて貴重な体験であった。
聴竹居の平面は何とも不思議だなあと思っていたが、今日あらためてその不思議さの原因を実感した。それは、真ん中の居間はドーナツのように完全に他の部屋に囲まれているということである。
庭側から時計回りにいえば、例のガラス張りの縁側→読書室→三畳間→調理室→食事室→玄関→客室(→縁側)という具合に、居間は別の部屋に包囲されている。
しかも、これらの居間を包む部屋どうしをつなぐ廊下はなく、結局、必ず居間を通って他の部屋へ移動する。
しかも、読書室と食事室は居間に食い込んでいるので、居間の平面形状は矩形ではなく、何となく不安定な形状となっている。
だから、民家の囲炉裏の間のようなどっしりとした感じもなく、かといって近代的な住宅のリビングルームでもない。
このようないろんな意味での「居心地の悪さ」がこの建築の大きな特徴だと、薄暗いL型に折れるその空間をうろうろしながらつくづく思った。

なお、現在聴竹居は、こんなかたちで管理・運営されており、見学や勉強会等で使わせていただくことが可能です

d0131838_0234982.jpg

[PR]
by yoshiaki-hanada | 2008-12-01 00:24 | ●花田の日記