28・29日と東京へ。
28日は、今年度で東大の鈴木博之先生が定年退官されるので、鈴木研で修士論文や博士論文を書いた人たちが集まっての会があった。僕はいわゆる研究室に在籍したということではないが、論文博士の人達にも声をかけていただき、参加した。 「歴史研は知り合い少ないよなあ」と心配しながら行ったのだが、いろいろと懐かしい人、昔お世話になった方にたくさん会えて嬉しかった。 鈴木先生は最後に挨拶を英語でされたが、「皆さんは私のstudentsではなく、colleaguesである」ということを何度も仰っていたのがとても印象的だった。 鈴木先生は僕が学生の頃は若き専任講師になられたばかり。卒論生も、僕らの学年くらいが最初だったようだ。先生による西洋建築史の授業はきちんと出席したように思う。近代のところで、「ミースのデザインした椅子は今や世界の大企業の役員室に置かれており、そのことは、近代建築の二面性を象徴している」というような説明があり、たいへん納得したことを覚えている。 それにしても、これは30年前の話だ。早いなあ。鈴木先生の退官によって、僕らが教わった現役の先生は東大からいなくなった。 29日は大学院のときの指導教官であった広部達也先生のお宅にうかがい、博士論文の報告をした。いくつになっても先生とは怖いものであるが、やっと少し落ち着いて話ができたような気がした。しかし、論文のねらいをひと言で言い当てられたりすると、やはり気分が引き締まる。僕はこの先生に「理論」を教わったんだとあらためて、そしてつくづく思った。
by yoshiaki-hanada
| 2009-04-09 01:13
| ●花田の日記
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