080430(水) 佐藤正午の『小説の読み書き』

「主任仕事」で大阪へ。
「主任仕事」とは何か。秘密です、というほどのことではないが、学科主任3年目ともなるといろいろ考え実行に移すのです。

このところ電車や家でちょっと時間があると読んでいるのが佐藤正午。
僕はこの作家を完全に誤解していたようで、最近流行りの若手ジェイ何とかの一人かと思っていたが、僕より1歳上の、しかも小説の名手であることに遅ればせながら気がついた。先日、『象を洗う』(光文社文庫)という新刊の文庫本のタイトルに魅かれ手にして以来、すっかりファンになり、何冊か買い込んでいる。『永遠の1/2』『リボルバー』『彼女について知ることのすべて』『ありのすさび』。何しろ文章がうまく、引き込まれる。『象を洗う』と『ありのすさび』はエッセイ集だが、佐世保に住みぐだぐだとこういうことを書き続ける暮らしぶりに興味がわく。神戸にいる自分と重なるのかも。
絶対のお薦めは、岩波新書の『小説の読み書き』。これは本当に面白い。小説家が書き手として小説を読むとこんな本が書けるんだ!

大阪に行く電車のキオスクで買った週刊朝日の書評にあったので大阪の本屋でつい買った本。
 ・津島美知子『回想の太宰治』(講談社文芸文庫)
 ・長友啓典・野地秩嘉『成功する名刺デザイン』(講談社)
前者は、解説であの伊藤比呂美が「これは凄い本に出会ったものであります。質も量も。明晰さも、たしかさも、怖ろしさも。科学者の随筆みたいな、美しい揺るぎのない日本語で、太宰治は凝視され、記憶され、保存される」と書いていると書評に書いてあり、それじゃあ買わずにはいられない。
後者はもちろん下心いっぱいで買い帰ってからパソコンで真似をしてみたが当然のことながらうまくいかない。
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by yoshiaki-hanada | 2008-05-01 10:51 | ●花田の日記
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