080418(金) 人と防災未来センター

午後は1年生6名を連れた見学の授業で、HAT神戸にある「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」へ。迫力ある映像やジオラマ、それと当時の生々しい資料が展示してあって、この種の施設としてはよくできており、これまでも何回も学生を連れてきていた。
ところが今日はかなり失望。この1月に展示がリニューアルされたようで、全体として、こうなっちゃいけないでしょうという公共建築の典型的な展示業者主導のつくりもの主義になっていたからだ。
特に3階の資料展示コーナーがいけない。これまでは、避難所や町のあちこちに貼られたビラやひん曲がったいろんなモノ、その他何しろ現物がいっぱい展示してあって、いつも連れて行った学生はあちこちで立ち止まり、見るのに時間がかかっていたのだ。
ところがそういった迫力のある実物が一掃され、ほとんどが小ぎれいなつくりものになっていた。こじんまりしたジオラマ、パソコンによる情報検索、カード式の説明パネル。しかも、当時の悲惨さではなく、復興の力強さにウェイトをおいた内容ばかり。
学生たちも素通り気味。語り部的な役割も果たすボランティアの方々も、例年とは違って、明らかに手持ち無沙汰の様子。そりゃそうだろう、自分たちの経験しなかったものが並んでいるんだから。
さらに目につくのが、大きな中国語とハングルの文字。アジアからの観光客目当てのリニューアルということも見え見え。

それと気になったのが、文献資料を収集していたフロアが、5階に移り見学コースから外されていた。見学コースは、まず4階に上がり強烈な音と映像で地震が起こった瞬間の各地の崩壊の様子を体験するところから始まり、順に下の階にいくのだが、これまではその途中に文献資料コーナーがあり、学生をそこへ連れていき、いろいろ説明をしていたのだ。それがコース外の階に移され、これでは誰の目にも触れないではないか。

要するに、子どもだましのテーマパークだ。置いてあるのはオブラートに包んだニセモノばかり。どうしてこんなことになるんだろう。無責任、無見識の連鎖反応の結果か。あるいは過去を消そうとする巧みな操作か。いずれにしても、結果的には歴史の隠蔽と言える愚挙だ。アンケートコーナーがあったので、以上のようなことを書き、失望した、再考されたしと結んでおいた。
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by yoshiaki-hanada | 2008-04-19 14:39 | ●花田の日記
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