110913 夏の思い出(1)ゼミ旅行

いやあ、ツイッター恐るべし。
6月14日にツイート開始以来、ブログへの書き込みがどんどんどんどんおっくうになってしまった。今こうして書いていても、なんというか、長いなあ、間延びしてるなあ、と感じてしまう。
しかし、間もなく後期の授業も始まるし、虫の声も聞こえてくるし、まずはゼミ旅行の写真くらい貼っておこう。

■8月6日(金)〜8日(月):ゼミ旅行
例年同様、日土小学校での「夏の建築学校」に参加し、四国の建築を見るツアー。
●6日(金)
レンタカーにて、ゼミの4年生・2名+院生・3名+花田研OG石坂美樹さん(元GA JAPAN編集部)+助手の金子さんとともに大学を早朝に出発し今治へ。まずは、丹下健三の愛媛信用金庫常盤町支店、愛媛信用金庫今治支店、今治市庁舎・公会堂・市民会館。
いずれもその小振りなスケール感が印象的。常盤町支店の裏側は完全に住宅のスケールだ。
d0131838_23382482.jpg

d0131838_2339084.jpg

d0131838_0204680.jpg

d0131838_10242383.jpg

今治支店も見かけはごついが違和感なし。コンクリートの角をピン角にしたり丸面取りにしたり、梁の構成をあれこれいじったりして、古代というか和というか伝統というか、何かそういった意味のようなものを造形によって表現しようとしている、とまあ常識的解釈だが、でもそれを香川県庁舎の「垂木に似せたコンクリートの梁」のような一発勝負ではなく、実にちまちまといろいろな部位でやっていることを再認識した。
d0131838_23404168.jpg

d0131838_23395293.jpg

d0131838_23413755.jpg

d0131838_23423372.jpg

d0131838_10141686.jpg

d0131838_10252935.jpg

今治市庁舎・公会堂・市民会館は、現在保存問題で揺れている。たとえば、ドコモモジャパンから出した保存要望書はこれ。何より3つの建物によって囲まれた広場が印象的だ。市庁舎の前に公共建築群で囲まれた市民のための場を作るという理念が、とても気持ちの良いスケールで具体化されている。こういう空間、ありそうでないのでは。何とか保存改修になってほしい。形態操作はこれもかなり複雑。
d0131838_23462395.jpg

d0131838_23471271.jpg

d0131838_23474842.jpg

d0131838_2349087.jpg

d0131838_23495847.jpg

d0131838_23505832.jpg

d0131838_23534399.jpg

d0131838_10275330.jpg

d0131838_23513613.jpg

d0131838_2353748.jpg

d0131838_23554674.jpg

なお、これは翌日見たのだが、港のそばにある盧花徳冨健次郎の碑。丹下さんの設計である。建物と違いシンプルな幾何学が意外。淡路の戦没者の慰霊塔を見たときの感じと似ている。
d0131838_048275.jpg

d0131838_0493381.jpg

そこからしまなみ海道を通って大三島の伊東豊雄ミュージアムへ。
鉄板を使った幾何学的建物という予備知識からは、素材と造形の力強さを前に出した空間を予想していたのだが、それは大きく外れていた。内装の仕上げも施されているし、展示もきわめて大人しい。
d0131838_191744.jpg

d0131838_195393.jpg

d0131838_1102711.jpg

d0131838_11137100.jpg

再現されたシルバーハットも、「あの住宅が体験できるんだ!」という勝手な期待からすると、元のリビングまわりの建具は設置されていないなどの変更があり肩すかし感がある。そもそもロケーションが違いすぎるし。もちろんワークショップ等に使うためというような理由があるのだろうが・・。
d0131838_1122826.jpg

d0131838_1131643.jpg

d0131838_114245.jpg

d0131838_1151063.jpg

夜は、島内のときわ旅館へ。離れを独占して宴会。ゼミ旅行には便利な宿だった。

●7日(土)
すでに貼った今治の盧花徳冨健次郎の碑を見て、一路、八幡浜の日土小学校へ。
途中、松村建築のうち一番古い(昭和25年竣工)現存物件である川之内小学校を見学。
d0131838_253839.jpg

d0131838_261679.jpg

d0131838_265242.jpg

保存再生工事が終わってから2度目の「夏の建築学校」だ。
今年は、武蔵工大(現在の東京都市大)建築学科の同窓会「如学会」の皆さん30数名もご参加ということで、昨年よりも参加者が多く大盛況。以下の写真にはあまり人が写ってないのですが、僕自身は写真を撮る暇もないくらい忙しかったので、現場はもっとごった返した雰囲気でした。
d0131838_28474.jpg
d0131838_274679.jpg

d0131838_292296.jpg

d0131838_295632.jpg

シンポジウムには京都工芸繊維大の松隈洋さんに来てもらい、日本のモダニズム建築の流れの中での松村正恒の位置づけ(の難しさ)というようなお話をいただく。
d0131838_213982.jpg

d0131838_2104221.jpg

d0131838_2134672.jpg

夜は関係者で宴会。学生諸君も理科大山名研の諸君と宴会。

●8日(日)
八幡浜港に近くにあるかまぼこ板を使ったモニュメントを見学。コンペで日大の佐藤光彦研の案が実現したもの。花田研の学生も応募したがだめだった。学生が悔しがりながら写真を撮る(笑)。
d0131838_2224766.jpg

一路、豊島美術館へ。一旦岡山の宇野へ橋で渡り、フェリー。
これはすごかった。
内藤礼の作品と建築とがまさに一体になっている。
一体どういうメカであの水が湧き出ているのか。
一体どういう仕上げによってあんなに上手く水が動くのか。
施工者もすごい。
d0131838_2282499.jpg

d0131838_2293077.jpg

d0131838_230812.jpg

d0131838_2304591.jpg

d0131838_2315894.jpg

d0131838_2323716.jpg

d0131838_233176.jpg


というようなわけでゼミ旅行は終了。

最後に、豊島へ移動中の女々しいツイート。でもホントにそう感じたのだった。

「日土小学校での「夏の建築学校」無事終了。ただ今学生諸君と豊島へ高速道路を移動中。年に一度の恋人との逢瀬はあっという間に終わり、寂しい。講演とかあるから写真も撮れない、川側に回って夏の輝く姿も見ていない。せっかく会ったのにろくに喋ることなく別れたデート、みたいだ。」
[PR]
by yoshiaki-hanada | 2011-09-14 02:50 | ●花田の日記
<< 110915 立松久昌さんのこと 110802 夏休みの課題図書... >>