110714 教師の一日、そして卒論とは何か

わーわーと喋り散らした一日。
ツイッターに吸い上げているのでブログもそれなりに意味のある内容にしたいと思うが、今日は身辺雑記を書き散らす。

本日は、午前中ゼミ。といってもゼミ旅行の相談。
8月7日(日)の日土小学校での「夏の建築学校」を真ん中に据え、6日に大三島の伊東豊雄ミュージアム、8日に豊島の西沢さんのミュージアムを見て神戸に帰ろうという計画だ。

午後は、卒論の中間発表会。
問題設定と研究方法が不明快な発表に対し、気がついたことを正直に言う。
というか、僕ならこうする、ということをどんどん言う。

そのあとの学生の様子を見ているとわかるが、みんないささか打たれ弱い。
こちらが何か指摘すると、議論を吹きかけられたというより、叱られたというような反応になる。
そうじゃないよ、君自身を批判したりしてるんじゃない。
そんなことに僕は何の関心もない。
君が喋ったその言葉の内容と構造を批判してるだけ。
どうしてそれがわからないんだろう。
論理の欠陥を指摘しているだけである。
君の欠陥を指摘しているわけではない。
間違いは間違い、それだけのこと。
そういう指摘を受け、その内容を自分の頭で咀嚼し、「あ、なるほど」とすぐに思わないことが不思議でならない。
誰が何と言おうが、地球は平らじゃないし、三角形の内角の和は180度に決まっている。

最後に、「卒論は「探偵ナイトスクープ」と同じ」という話をした(→wiki)。

 何を知りたいのかがはっきりしたか問題設定(視聴者からの依頼葉書)
→まずは現地へ行き行動開始(依頼者のお宅訪問)→関係者へのヒアリング(ご近所探索)
→分からないことは専門家に聞く(お医者さんや動植物の専門家などの手配)
→浮上した新情報を確認する(依頼者と探偵の面白いやり取り)
→どこへでもかけつける(・・というわけで種子島にやって来ました、という軽いフットワーク)
→必要なら実験もする(最近では「お姉ちゃんを貸してあげる」実験が最高だった)
→得られた情報を合体して推理し、答にいたる(キダタローら顧問からのお褒めの言葉をもらう)。

こういうステップを踏みさえすればいいのだ。

ゼミ生にはいつも言うが、論文(=卒論)とは、「自分だけが知っていることを誰にでもわかる言葉で書いたもの」でなくてはならない。
「誰でもが知っていることを自分にしかわからない言葉で書いたもの」は論文じゃない。
どうかそのことに気づいてほしい。
いうまでもなく、「探偵ナイトスクープ」が面白いのは、まさに「探偵だけが知っていることを誰にでもわかる言葉で喋る」からだ。
学生諸君、「探偵ナイトスクープ」みたいに楽しい卒論、書いてくれよー。
もちろん相談には遠慮なくきてください。

発表会終了後、ゼミ生と研究室にやってきた学生に延々と卒論指南。
その後編集者Kさんから電話でさらにわーわー。
家に帰ったら、暑さと冷房としゃべくりで疲れきっていた。
宿題原稿、積ん読本、ともに登攀できず。
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by yoshiaki-hanada | 2011-07-15 11:47 | ●花田の日記
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