101017(日) あーせー校正とあせるばかり 


週末からずっと松村本の校正。
夕食後20分くらいウォーキングに出るだけで、あとは部屋にこもっている。
催しの多い季節だが、出不精がさらに重症化。
最終的に600頁を超えるはずの本なので、その一言一句をチェックするのは大変である。
2段組みの「本」の体裁になって初めて文章のリズムがつかめてくる。
なので、句読点や文末の調整がけっこう多い。
引用元にもすべて当たるから時間はどんどん過ぎていく。
写し間違いもけっこうあり、情けない。
博士論文はあちこち配ったのだが、恥ずかしくなる。
なので本になったら買って下さいねとは本末転倒だが、とにかくこれが最後の訂正の機会と自分に言い聞かせるしかない。
もうひとつ次の段階があるとはいえ、図や写真の大きさやレイアウトも考えながらの作業となる。
それがまた悩ましい。


3年生の実習で学生のエスキスをしたり、非常勤の香川さんと笹岡さんのお話を聞いたりしていると、「インテリア」デザインとは何かということをいろいろ考える機会になり面白い。
メリケンパークの「フィッシュダンス」まわりの施設のリノベーション課題です。
他に建築とアーバンデザインの課題もあり、全部で3チームに分かれているので、20数名の学生が相手。
通常よりは少ないので、少しゼミ的にしようと思い、実習後に思ったことを一斉メールしたり、実習の最初と最後に集合をかけたりと、いつもと違うやり方も試みている。
ちなみに、今週送ったメールは以下の通りです。
すべては「建築」だと言うのは簡単ですが、あえて「インテリア」を「建築」から切り離してみようとするときに見えるものが、逆に「建築」を変えるのでは、というようなシナリオですが、さて。
「大きい」「小さい」って、案外キーワードかもと思い始めた。
関係ないけど、そういえば子供が小さいとき、毛利子来先生の『ちいさい・おおきい・よわい・つよい』という育児雑誌を買ってたなあ。
あ、「強い」「弱い」も建築とインテリアを考えるときのキーワドだ。
もちろん、「何が」大きいのか小さいのか、「何が」強いのか弱いのかとまじめに考えるとカテゴリーは明らかに混乱してはいるのですが・・・。

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・香川・笹岡両先生を迎えた10月14日(木)は、皆さんにとって得るものが多いエスキスだったのではないでしょうか。
3限開始とともに一旦集合してその日の予定を確認し、エスキスや各自の作業にはいり、5限終了時に再度集合して、各教員から注意事項等を話すというやり方をしてみましたが、これまでの実習と違い少人数なので、効果的だったように感じました。
また、他の人のエスキスを何人かが一緒に聞くというのも意識的にやってもらいましたが、これも効果的でした。
当面、こういうやり方を続けたいと思いますので、13時までにスタジにはいり、5限終了まで集中して作業をする癖をつけて下さい。

・皆さんと対話し、案を考え、香川・笹岡先生の話を聞いていると、今回の課題の意味が自分でもだんだんわかってきたような気がしました。
当然といえば当然なのですが、これまでの実習の中心にあった「建築」的な操作ではなく、いわばそれよりも「小さな」操作によって空間を変容させる実験なんだというわけです。何しろすでに「建築」はあるのですから。

・そう考えると、テナントや運営ソフトだけからでは絶対に答えが出ないこともわかります。なぜならば、それらは「建築」より「大きい」、少なくとも「小さくはない」からです。

・家具や棚のデザイン、間仕切りの平面パターン、照明や開口部による光の操作、建具や開口部による空間相互の関係の操作、仕上げ材料による空間の質の操作、そういったものを手がかりに場を生み出すことを、意識的に自分に課してみて下さい。

・そして、先日香川先生もおっしゃったように、そこに何らかの「方法」を見いだしてほしい。
「一枚の布で空間を仕切る」とはよく聞く表現だけど、もしも「一枚の布」の厚みが10センチあったらどうだろう。おそらく、そこにはこれまで見たことのない質の空間が生まれます。「小さな」操作が「方法」的であるとは、たとえばそんなことだと思います。
そういう新しい空間ができてこそ、そこに新しい出来事が発生する可能性も生まれてくる。そして初めて、その空間にふさわしいテナントやソフトのイメージが決まってくる。

具体的なスケッチ、平立断面、模型、いろいろ作って火曜日に見せて下さい。
「こんな感じ」と思う事例を集めるのも大切です。
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明日・月曜日は卒論の提出日。みんな頑張れ。
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by yoshiaki-hanada | 2010-10-18 00:45 | ●花田の日記
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