101002 青木君の特別講義

青木淳さんによる特別講義と、オープンスタジオの中間講評会が無事終わった。
特別講義は「風景から建築へ」というオープンスタジオのテーマに合わせた話にしてね、というリクエストに青木君がどう応えてくれるのか興味津々だったのだが、Maison AO AO(青々荘)、実現しなかった集合住宅案、青森県立美術館を題材にし、そこに、映画「誰も知らない」の映像分析を重ねた構成は、さすがという面白さだった。中間講評会のことも含め、オープンスタジオの対話編の方にもう少し詳しく書くつもり。

それにしても今日の話は、青木君が、モノに対して、感覚的ではなく、いかに論理的な操作をおこなっているのかがよくわかる組み立てで、そういう話を聞かされると、オープンスタジオという企画は学生のためというより僕自身のためにやっているんじゃないかとすら思った次第である。3回のオープンスタジオは、結局のところ青木淳論に向けた資料収集の場になった。

青木君は、建築を語る論理的な言葉はいわゆる言語や歴史や社会をベースに組み立てるものだという一般的な思い込みを打ち破り、モノによっても、いや、モノよってこそ建築を論理的に語ることができるのだという地平を切り開いた建築家なのである(©花田、笑)。終了後、三宮の台湾料理屋・蓬萊亭で彼とご飯食べながら到達した結論。そろそろ青木淳論の続編を書くことを自分に課してみたい。
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その他、腸詰め、春巻き、青菜炒めなどをつつきながらいろいろな話。
特別講義への感想、そこからの青木淳論、来春おこなわれる青森県立美術館での「青木淳×杉戸洋」展で青木君がやろうとしていること、美術館って何か、僕の松村正恒本の相談、円周率を3で組み立てたような曖昧な話は数学ではないという話、教育談義、などなど。
僕は青木君の基本にある、コンピュータ用語で言えば「スタンドアローン」な姿勢を最も尊敬する者であるが、今夜もあらためてそのことを実感。群れる人々は僕は嫌いだ。

蓬萊亭をひとりで切り盛りする女主人から出された「うちの春巻きの中には10種類の品がはいっているが当ててみよ」という問題に、青木君がどうのこうの言いながら正解したのはさすがであった。
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by yoshiaki-hanada | 2010-10-03 13:02 | ●花田の日記
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