100608(火) 2年生の講評会

●2年生の設計課題の講評会。
この課題の数年間の経験をもとに担当者で4月に出版した『初めての建築設計 ステップバイステップ』(彰国社)を教科書にしておこなう最初の授業だ。
これまでは大量のプリントを配布してきたが、今回は基本的な説明はこの本に基づいておこない、補足資料のみ配布した。
もちろん、この本の中に載せた先輩の作品の実物は見せるし、学科内にもお手本はたくさん展示してある。
授業時間は、火曜日の午後3コマと木曜日の午後2コマ。本に示した6つのステップを約2ヶ月で消化する。ほぼ毎週、小講評会をおこない、ドリルをやるように前進していく。
担当教員は3名。エスキスは3グループに分けひとりずつおこなう。教員の負担もかなりのものだ。
途中の出来と最終の出来との間の相関関係はいまだにわからない。
今年は、正直言うと途中やや心配をしていたのだが、今日の講評会で見せてもらった作品群には、そういった不安を消してくれるものが多く、嬉しかったし安心した。
講評会終了後のワインパーティに来た3年生に聞くと、「教科書効果じゃないですか」との答え。もちろん彼らはこの教科書なしの世代である。たしかに1冊の本としてまとまっていることの意味は大きいのかもしれない。また、教える側の頭の整理になったことも影響しただろう。作ってよかった。
課題の感想を学生に聞くと、たいへんだったという反応は当然としても、エスキスを受ける中で「あ、なるほど」と思えた瞬間があったことがよかったとか、エスキスで何度もまだダメと言われ続けたが、最後に「あ、これならいい」と言われたことで何をすればいいのかがわかったとか、非常に嬉しい言葉を聞くことができた。
木曜日からは早速次の課題と担当者にバトンタッチ。2年生の諸君、引き続き頑張ってね。

『東京の都市計画家 高山英華』(東秀紀、鹿島出版会)。この著者はならではの伝記文学としての文体なので、高山英華の初めての評伝としては資料性、実証性が気にはなるが、何しろすらすらと読んでいける。学生諸君はぜひ読むべき。まずはもう少し研究書寄りの文体や記法もあったのではと思うが、当然そういったことも検討した結果だろう。貴重な書である。
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7月7日(水)18時から、本学科で藤村龍至さんの講演会をおこないます。どなたでも参加いただけますので、ぜひどうぞ。
   神戸芸術工科大学 環境・建築デザイン学科 トークセッション 2010
   環境デザインのトップランナー 第1回(全3回)
   藤村龍至「ARCHITECT 2.0--グーグル的建築家像をめざして」
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by yoshiaki-hanada | 2010-06-09 02:11 | ●花田の日記
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