100309 訃報/鈴木成文先生

本学の元学長である鈴木成文先生が、3月7日午前1時すぎに急逝された。
6日夜に、名古屋での研究会からの帰り、東京駅で倒れられたとのことである。

関係者へのお知らせはほぼ回ったでしょうが、この日記を読んでくれている卒業生や在校生には、案外と情報が届いていないのではと思うので書いておきます。
お通夜とお葬式のことは、大学サイトのここを見て下さい

僕は2月12日の卒展でお目にかかったばかり。
ある友人は亡くなる2日前にご自宅へ伺っている。
なにより、直前まで学会の研究会に参加されていたのである。
まさに最後まで現役を貫かれたのだ。

昨日、今日と、自分の中にぽかりと空洞が生まれていることがよくわかる。

考えてみると、鈴木先生の元でうろうろして約20年が過ぎた。
愚かなことに、この数字を今日初めて認識した。
まして学生の頃には想像だにしなかった時間である。
日建設計大阪本社に在職中、神戸芸工大という大学ができて東大を退官した鈴木先生が赴任されたという話を聞き、僕は開学間もない神戸芸工大を訪れた。学生の頃は研究室も違いとくにお話をしたこともなかったくせに、東京から関西に来てひとりいることの寂しさを母校の匂いを嗅ぐことで少し紛らわしたかったのである。それがちょうど20年ほど前のことだ。
鈴木先生に学科棟の屋上へ連れていかれ、キャンパスや周囲の団地を見渡しながら、神戸芸工大への熱い思いを聞かされた。
その後しばらくして僕は日建を辞め、神戸の短大に5年勤め、阪神大震災を経験し、1997年の春に神戸芸工大へ移ってきた。そこからでも13年が過ぎたのだ。

その間に、鈴木先生を通して学び経験したことは、他のどんな場所でも決して得られなかったことばかりだと、僕は自信をもって言うことができる。

4月には上京する予定があるのでご自宅に伺おう、などと考えていた自分の暢気さが情けない。
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by yoshiaki-hanada | 2010-03-10 00:15 | ●花田の日記
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