090913(日) 高圧洗浄(クラブ)

快晴の日曜日。
この夏やろうと思っていたわが家「渦森台ハウス」の板塀の洗いを決行。
最初にやったのは2003年8月5日で、たしかその後もう一回やった。
最近はほったらかしにしていたら、すっかり灰色になっていた。

ちなみに、この古い日記に「塀をごしごしやっていると東京から電話。そんな呑気なことやってる場合じゃないよという感じでたいへんな宿題原稿が舞い込んだ。果たして僕にできるのだろうか。」と書いている電話は植田実さんからで、後に『植田実の編集現場』となった原稿の依頼だったなあと懐かしく思い出す(学生諸君、読んでね)。

さて、道路に出てホースで水をかけながらごしごしとブラシでこする。数年前と同じやり方。
すると、お向かいの家のご主人(もうリタイアされた年代)が出てきて、「それじゃあ大変だあ。コウアツセンジョウキならすぐやで」とおっしゃる。「コウアツセンジョウキ?あ、高圧洗浄機か」と思ったものの、機械より肉体労働を信じるタイプの私は半信半疑。
しかし、そのご主人は高圧洗浄機をもっており、その効果は保証するという。日頃から家をいじるのが大好きで、掃除もマメにしておられるのは十分承知している。側溝のコンクリートを洗った効果や、「お隣のあそこのコンクリートも洗ってあげたいくらいや」とまでおっしゃられ、僕の心は完全に揺らいだ。掃除好きの人の言うことに嘘はない。

すぐにコーナンにロドスタを走らせ、ちょうど安売りをしていたこれを買ってきた。こういうとき(どういうときだ?)の判断は我ながら早い。

解説書を読み、さっそく水道と電源を接続。お隣のご主人も顔を出す。

す、すごい!

ノズルから吹き出す高圧の薄い厚みの水がちょうど平べったい筆のようだ。
汚れた板をなぜるとその部分の汚れが吹き飛び、元の明るい板の色が現れる。
パソコンのお絵描きツールに「消しゴム」ってあるでしょ。あれです、まさにあの感じ。
一定の幅でさっと黒い部分が消えて行く。

こうなるともう止まらない。マシンガンを抱えたコマンドー。
まず全長約14mの板塀の裏表を完了。ズボンと靴はずぶぬれだ。
次いで、そうだコンクリートもやればいいんだというわけで、板塀に沿った駐車場の真っ黒になった屋根スラブを攻撃。
どんどん白くなっていく。1.7m×11mくらいの面積だがそんなに時間はかからない。

すごい水圧なので、板やコンクリートとの距離が難しく、ややムラもあるが仕方ない。
板の方は、洗うというより、鉋をかけている、あるいは工場のプレーナーで板の表面をきれいに削っている感覚に近い。実際、角がささくれ立ったりするほどだ。

ともかくそうやって半日、下半身ずぶぬれになって作業は終わり、板塀とコンクリート部分は竣工時のような色に戻った。庭のテラスと屋上のデッキもやるぞ。

というわけで、つくづく高圧洗浄機なる機械の威力を知った次第。
ヨーロッパの古い建物を「洗い」にかけ、排気ガスで汚れた黒い肌を白く戻した話は聞くが、まさにそれを実感した。

で、思ったのは、こうすりゃ元に戻るじゃないか、ということだ。
地域で「高圧洗浄クラブ」でもつくろうか。
ポンプを背負って近所を回り、電源と水道を借りてコンクリートや板を洗ってあげる。
近代建築の保存をやっている人はみんな1台買いましょう(笑)。


山口晃の『すゞしろ日記』(羽島書店)は面白いなあ。
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by yoshiaki-hanada | 2009-09-14 23:50 | ●花田の日記
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